ミスチルの最高傑作は何か。Mr.children『SENSE』
『SENSE』
「Mr.ChildrenがMr.Childrenを超えること」
このコンセプト、テーマで作られ2010年12月に発売されたアルバム。
人生で好きなアルバムを3つ選べ、とか1つだけアルバムを墓場に持ってく事が出来るとしたら何か、と聞かれたら今の所このアルバムが候補です。
(あとはGLAYの“pure soul”、19の“音楽”、HYの“TRUNK”も悩む)
僕はミスチル好きではありますが、発表した曲の全部を聴いた事があるわけでなく、初期のアルバム「Everything」「KIND OF LOVE」「Versus」はレンタルでサラッとしか聴いた事が無い。
(有名どころの“君がいた夏”,“星になれたら”,“抱きしめたい”,“my life”をたまに聴く位)
にわかファン以上、コアなファン未満という感じでしょうか。
そんなミスチルを1周・・・ではなく0,8周した自分が一番好きなアルバムがこのSENSE。
これまでミスチルの最高傑作に何を推すかと聞かれたら、
「深海」、「BOLERO」、「シフクノオト」を挙げていた。
実際、SENSE発売時、社会人2年目の23歳だった時は買ってもいなくあまり聴いた事がありませんでした。
ワンテンポずれて一昨年~去年~今になっての26~28歳の時に聴きまくって、そして惚れ込んだのです。
音楽的な事や、このアルバムの情報とかは“自称”・音楽通な方々がネットで色んな情報を発信してるし、今はWikipediaってのもあるから物足りない方はそっちを見てみて下さい(笑)
というか、ミスチルの戦略か、このアルバムは一曲一曲についてミスチル側からあまり情報や解説、インタビューがありません。
発売前もギリギリまで情報を解禁していなかったり、CDシングルが1枚も入っていなかったり、謎のCMがあったり。
さて、単純に一言、
名曲、良曲が多すぎ。曲の流れ含めて素晴らしい。
この1枚に人間の弱い部分、葛藤、希望、愛情、日常の何気ない瞬間、ひたむきさ・・・、
色んな事が歌われてる気がする。
リード曲であり人気も高いのは2曲目の『擬態』だし、
ファンからの評価が高いのは11曲目の『Prelude』で確かに素晴らしいが、
俺は3曲目の『HOWL』と10曲目の『ハル』が大好きだ。
過去の曲達の中のフレーズや表現が使われてるとか興味深い事が多いアルバムだけど
純粋に前向きな歌詞、心にグッとくるメロディー、世界観が好きとしか言いようがない。
HOWLの、
昔の調子悪かった時期の俺みたいな主人公がこれからは不器用だけど熱く前向きに頑張ってやるぞ!っていう俺好みの展開(笑)が好きで、
ハルは、
春、寒くも暑くもない穏やかな暖かさの中で、少し小高い見渡しの良い草原とか広場で手を伸ばしてる情景で聴きたい、そんな曲だ。
もっと評価されても良い。
聴き手のSENSE(感覚)で色んな受け取り方が出来そうな中身の濃いアルバム。
今回の最新アルバム「REFLECTION」もとんでもないアルバムで好きだが、
俺は『SENSE』が個人的にあくまで個人的にミスチル史上最高傑作だ。
しいていえば、I can make itみたいなバンドサウンドをより前に出したものや斜陽、REMみたいな何だこの曲!的なものがあればコアなファンも傑作に推すだろう。
あれ、
・・・て考えたら『REFLECTION』ってバケモノみたいな凄いアルバムなんだな!
今年の売上1位になってほしい。上位なのは間違いない!