ヒーローインタビュー~旅人ヤスによる誰かが得する日記、しない日記~

自分と、大事なものを大事にし続けて生きてみると・・・。ただの日記と誰かにとってのヒーローになるまでのただの記録です。


26歳の分岐点。~Mr.Childrenの『深海』というアルバム~

 

 

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ミスチルのことは何度か僕のブログでも書いてますが、

 

このアルバムはファンの間でも評価が分かれており、 

 名作、名盤、迷盤、問題作、深海こそ最高傑作・・・と色々言われてるし、

ミスチルファンであり続ける為の踏み絵」なんて言い方もされてる。

 

 

Mr.Childrenが1996年6月に発表した5枚目のアルバム。売り上げは274万枚超え。

 

 

僕が9歳の時だ。

当時はミスチルこそ知ってたものの、そこまで深くミスチルのことも聞いてないし、

96年なんてのはSMAPの他、安室ちゃん、小室ファミリーGLAYラルクといった人たちが時代を席巻し始めており、

ミスチルはその後の活動休止の影響もあったのか、俺にとっては影が薄くなっていた。

(といっても、当時のアルバム売り上げ最高記録を『Atomic Heart』で達成してるモンスターバンドである事に変わりはないが。※今の記録は宇多田ちゃんです。)

 

 

で、俺がこのアルバムを初めて聴いたのは2013年の6月だ。

当時の桜井さんと同じ26歳の時である。

 

近所のTSUTAYAでとても自然にこのアルバムを手に取った。

 

ミスチルコーナーで、それこそお店のよくある紹介の紙POPに

❝ 名盤です。重低音のチェロが響くSEから深海の世界へ・・・。

ボーカル桜井の苦悩が反映されたコンセプトアルバム・・・❞

みたいな紹介文が実に興味をそそり、BOLEROと共にレンタルした。

 

結果、このアルバムが今日に至るまで全ミスチルの作品で最も多く聴いたアルバムとなった。今の所。

 

いや本当に聴きまくった。

 

音楽的な内容や、このアルバムについてはネットの自称音楽通の皆さんがいっぱい

紹介してるので、僕は省略。

 

 桜井さんの当時の心情が大いにこの作品に影響している。

 

たぶん、僕が持つMr.Childrenというバンドのイメージを裏切ってくれて、

1曲1曲の雰囲気が嘘っぽくないというか無駄に明るくなくて、流れるように何かの映画を見てるように聴き終わり、またリピートして聴きたくなるという、、、

だからこんなにハマったんだろうか。

 

このアルバムを機に俺の人生観もなんとなく変わった気がするんです。もちろんその時のプライベートでの出来事も影響あるが。過言じゃない。

甘っちょろい恋愛観や青臭い人生に満足してた俺が、

このアルバムの詩やミスチルの背景に触れたこと、この時の自分自身の恋愛や人間関係によって、それまでとは違う自分を見つけるきっかけとなった。なってしまった。

それが26歳の時だった。

 

自分の場合は深海から完全には脱出できてない気がするが、そっちの世界のままに居ないで良かったと思ってる。そんな俺も29歳になった。もうすぐ30歳。

 

 

4曲目の、

『 ありふれた Love Story 〜男女問題はいつも面倒だ〜 』

(ある若い男女の恋愛の始まりから終わりまでを歌った曲。)

 

これがこのアルバムで1番好きだし、ミスチルの全発表曲でベスト3に入る。

めちゃくちゃ聴きまくった。

 

ミスチルをこれから聞く人、ファンになり始めた人は、

アルバムは時系列に(発表順に)聴いてほしい所ですが、どこかのタイミングで

この『深海』は必ず聴いてほしい。

ただ1番初めの取っ掛かりに聞くことはおススメしないw

 

 

メンバー達は当時の苦悩や精神状態からこのアルバムに否定的だが、

それゆえ、その状態で作ったこのアルバムが時に芸術的に崇拝される理由でもあるのだろう。

 

 

が、そんな俺が1番好きなアルバムは、『SENSE』だ。